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【池田コラム】 『生まれて最初にもらったプレゼント』2018年1月

2018/01/10 | 花まる学習会

4月の最初の授業で、子どもたちに「みんなは家族にもらった、産まれて最初にもらったプレゼントを覚えてる?」と聞いてみたことがあります。「仮面ライダーの人形!」「ケーキ!」「妖怪ウォッチ!」子どもたちはハツラツと答えます。「最初にもらったプレゼント…それは『名前』だよ。どんな漢字にしようかな。字のバランスはいいのかな。元気でたくましい子に育ってほしいな。と願いを込めてつけられた名前。そしてなにより、君のことを心から愛している家族につけてもらった名前。だからこそ特別なプレゼントだよね」そんなことを言うと、初めはキョトンとしていた子ども達もニコッと笑って嬉しそうな顔をしていました。

10月4日水曜日。午前6時18分に娘が産まれました。娘の泣いている顔、笑った顔、そして寝ている顔。どれも可愛くて、いつまでも見ていられるなと思えるほどです。
妻のお腹に新しい命が宿った時から少しずつ名前を考え始めてはいたのですが、なかなか決まりませんでした。「名づけBOOK」という、名前が何百パターンと書かれた本を見てしまったのも一つの理由です。あれもいい!これもいい!妻との会話はずっとこの繰り返しでした。この悩みをより一層深いものにしたのが姓名判断でした。この字のバランスはどうなんだろう?画数は大丈夫かな。将来結婚したら苗字は変わるんだから…など話は尽きませんでした。
悩みに悩んだ末、娘の名前は『美柚(みゆ)』にしました。妻の名前にある「美」という字と、秋に産まれたので季語からとって「柚」にしました。「柚」の花言葉は健康美。健康に育ってほしい。そして、できれば美しく…と何とも願いが多い名前になりました。
娘が生まれた時に思ったことがもう一つあります。それは、自分は本当に父親になったんだなということです。娘から、家族の大黒柱として家族のために頑張ってねという役割をプレゼントしてもらったように感じました。
今、妻は千葉にある実家にいるので時間があれば会いに行っているのですが、表情を見ると疲れ具合は一目瞭然です。会った時にはできるだけ娘の世話をしようと心がけていますが、泣いてしまうと母乳をあげるのは奥さんの役目。仕切り直しにオムツ替えをしようとすると、娘が暴れ出し、時間がかかりすぎと言われバトンタッチ。なかなか力になれず、もどかしいものです。私が家に帰ると妻とのやり取りはもっぱらLINE。寝れない…泣き止まない…生まれてから数日しか経っていませんが、子を育てる大変さというのを少しずつ感じています。しかし私以上に、妻の方が毎日もっと長い時間感じているのだと思います。妻の表情が暗くなっていくことほど、悲しいことはありません。仕事も子育ても頑張らなければいけないと改めて心に誓いました。

皆さんはどのような意味を込めて、お子様の名前をつけたでしょうか。何気なく、いつも呼んでいる名前の意味をお子様に伝えてあげるのも、いいかもしれません。また、お子様が産まれた時、どんなことを思ったでしょうか?良かったら教えてください。

「産後1年半、育児に参加した夫は12年後も妻に愛される」というデータもあります(東レ経済研究所調べ)。まずは1年半を大切に過ごしていきたいと思います。その第一歩として、まもなく我が家に帰ってくる妻と娘に「おかえり!美柚ようこそ!」というおもてなしをしたいと考えています。

池田直人
辻堂教室 金曜日・土曜日 担当

花まる学習会 辻堂教室