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展覧会「海を渡った版画家 山岸主計」のお知らせ 

2018/03/01 | 藤沢市アートスペース

この度、藤沢市アートスペースにおいて、「海を渡った版画家 山岸主計 – 藤沢市所蔵作品を中心に -」を開催いたします。

山岸主計(やまぎし・かずえ)は1891年長野県上伊那郡美篶(みすず)村(今の伊那市)に生まれ、15歳で上京し木版彫刻家武藤李吉に師事します。やがて師匠に代わり読売新聞社で挿絵の彫りを担当し、木版の腕を上げます。その後独立、黒田清輝率いる葵橋洋画研究所で美術を学びながら彫師として活躍しました。1926年には文部省より欧米における版画についての調査を託され渡航、各国で視察と版画の実技を行いながら、後に着手する「世界百景」の写生を進めます。帰国後は、絵を描き、版を彫り、紙に刷るまでを単独で行う創作版画に取り組む一方で、横山大観や石川寅治ら有名画家の作品を版画にするなど、精力的に活動しました。戦時中は従軍画家としてアジア諸国へ赴き、戦地の光景を作品に残しています。
戦後は藤沢に移住し、日本の風景画を手掛け、各地で個展を開催するとともに、サンフランシスコ平和条約調印時には、当時の首相吉田茂の依頼でクリスマスカードを作成するなど国際貢献にも努めます。藤沢市美術家協会には創立当初から参加し、藤沢市展に第1回から出品するなど本市の文化振興にも寄与しました。1983年に伊那へ戻った主計は、翌年94歳でその生涯に幕を下ろしました。
本展は藤沢市が所蔵する主計作品を中心に、第一期では世界の風景や人々の暮らしを描いた「世界百景」シリーズ、第二期では日本の名所や風俗を作品化した「日本百景」シリーズなど、創作版画家・山岸主計の代表作を紹介します。また、名だたる画家たちから高い信頼を得ていた彫師としての功績にも焦点を当てます。

展覧会概要

会期 2018年3月3日(土)〜2018年5月6日(日)
第一期:2018年3月3日[土]- 4月1月[日]
第二期:2018年4月7日[土]- 5月6日[日]

休館日 月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は、翌火曜日が休館)
※ 4月3日[火]- 4月6日[金]は展示替えのため閉室

開館時間 10:00-19:00(入場は閉館の15分前まで)

観覧無料

会場 藤沢市アートスペース

主催 藤沢市、藤沢市教育委員会

協力 伊那市創造館、信州高遠美術館、公益財団法人藤沢市みらい創造財団、ココテラス湘南

後援 神奈川新聞社 株式会社ジェイコム湘南 藤沢エフエム放送株式会社

関連イベント

担当学芸員による展示解説

第一期:3月3日(土)14時〜15時
第二期:4月7日(土)14時〜15時

会場:アートスペース展示ルーム
※申し込み不要、参加無料